おやつ選びの注意点
楽しみながら栄養を補うおやつですが、何でも良いとは限りません。
食べてはいけないものや食べやすいものなどに注意が必要です。
〇疾病、服薬による制限や禁忌を確認する
高齢者は多くの疾病にかかっていることが多く、服薬もそれに応じて増えていきます。それぞれの疾病や服薬には糖尿病などカロリー制限がある方やカルシウム拮抗薬や血流の薬の影響などで禁忌として食べてはいけないものがある方がおられます。誤って食べてしまえば重大な健康被害を及ぼす恐れがあります。
〇飲み込みにくいものは避ける
高齢者は口腔周辺の筋力が衰えやすく、それに伴い飲み込む力も低下しがちです。飲み込む力が低下すると、食道ではなく気道に流れ込んでしまう「誤嚥」や食道入り口に詰まってしまう「窒息」を引き起こしてしまうおそれがあります。
唾液と混ぜることができずにパサパサしたもの(乾いたパンなど)や弾力、粘度があり一個の大きさが大きく高齢者の噛む力では噛み切れないもの(大きな餅や大福など)は飲み込みにくいと予想されます。もし食べられる場合には、お茶などの水分から先に飲んで頂く、一口の量は多くならないように切るなどの対応など注意をしましょう。
三食の食事に影響しないようにする
おやつはあくまで補食であることを念頭に置き、食事に影響しない範囲の量を食べましょう。