節分では豆まきをしますが、正式な豆まきがあるようです。
まずは豆をまくのは誰?
豆まきを行うのは「年男」です。本来年男とは一家の主人をさしましたが、現在ではその年の干支に生まれた年男、年女、あるいは家族がまきます。地方によっては厄年の人がまく風習もあります。
正式な豆まきとは?
まずは、豆まきには「福豆」と呼ばれる、炒った大豆を使います。「豆を炒る」が「魔目を射る」と似ていることから、炒った豆は縁起が良いとされているためですが、地域によっては落花生をまく場合もあります。豆まきのやり方については、地域によって細かな違いもあるようです。
①日暮れまでに福豆を準備します。
②鬼が戸口から入るのを防ぐため「ヒイラギの小枝にイワシの頭をさしたもの」を門や玄関に飾ります。鬼はイワシとヒイラギが大の苦手とされているからです。
③午後8時~10時頃開始します。玄関、ベランダ、窓などすべての戸を開け放します。
④年男は桝に入れた福豆を手にして、玄関から各部屋を回ります。出入口のとことで「鬼は外、福は内」と2回ずつ繰り返し声をかけながら豆をまきます。桝を左手に、胸の高さに持ち、右手で下手投げでまくのが正しいまき方です。
⑤豆をまき終わったらすぐに戸締りをします。鬼を締め出し、福を逃さないためです。
⑥豆まきが終わったら家族全員で豆を食べますが、この豆は「年取り豆」と呼ばれます。自分の年齢だけ、もしくは年齢の数+1個だけ食べるのがならわしです。そんなに食べられないという場合は代わりに「福茶(福豆をいれた縁起の良いお茶)」を飲む習慣もあります。ちなみに、豆まきの豆を炒るのは、「拾い忘れた豆から芽が出るとよくない」といういわれがあるからです。
「豆まき」は邪を払い福と春を呼び込み、1年間の幸せを祈ると言われています。
皆さまに、幸せが訪れますように…
*写真にかき揚げが入っていませんでした。スミマセン。