七夕は古代日本における禊(みそぎ)の行事、つまり穢(けがれ)を清める行事です。毎年稲の開花時期に合わせて、主に農村部で盛んに行われていたようです。
この七夕に欠かせない『七夕飾り』にもそれぞれの願いが込められているようです。
折鶴(千羽鶴)
長寿を表す鶴を折り紙で折り、長生きできるように願います。
吹き流し
吹き流しは、織姫に供えた織り糸を表しています。紙風船やくす玉に五色のテープを貼り付けたものです。折り紙を輪にし、等間隔に切れ込みを入れて作る場合もあります。織姫にちなみ、裁縫が上達するように願います。
くずかご
七夕飾りを作るときに出た紙くずを、折り紙で折ったかごに入れてつるします。整理整頓や倹約の心を育む意味があります。
網飾り
網飾りは魚を捕る漁網(ぎょもう)を表し、大漁を願います。
折鶴(千羽鶴)
長寿を表す鶴を折り紙で折り、長生きできるように願います。
巾着(財布)
折り紙を巾着や財布の形に折って飾ります。また、本物の財布を下げることもあります。金運の上昇を願います。
神衣・紙衣(かみこ)
神衣・紙衣(かみこ)は、紙で作った人形、もしくは着物を飾ったものです。裁縫が上達し、着るものに困らないように願います。人形に災いや穢れの身代わりになってもらう意味もあります。
短冊
五色の短冊に願い事を書いて飾ります。七夕はもともと機織りや裁縫の上達を願う行事のため、物が欲しいという願い事ではなく手習い事の上達を願う方が良いとされています。
皆さんだったら、何を願いますか?
梅雨で天の川は残念ながら見られませんでしたが、涼しさを感じる七夕献立を提供しました。