「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ 」
子どもの頃に一生懸命覚えた方も多いことでしょう。
昔の日本では、1月6日に野山で「若菜摘み」を行い、7日の朝に摘んできた新芽(七草)をお粥として仕立て、長寿や健康を願っていました。
1月7日に食べる七草粥の習慣は、江戸時代に広まったそうです。
七草の種類は時代や土地によって異なり、七草がもっと多くなったり、少ない場合もあったそうですが、いつの時代もどんな土地でも、年頭にあたって豊年を祈願し、「今年も家族みんなが元気で暮らせますように」と願いながらお粥をいただくその気持ちに差はありませんね。
また、七草はいわば日本のハーブ。そのハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べようというのですから、正月疲れが出はじめた胃腸の回復には丁度良い食べ物です。あっさりと仕上げた七草粥は、少し濃い味のおせち料理が続いたあとで、とても新鮮な味わいにも感じます。
1)せり(セリ科)… 香りがよく、食欲が増進
2)なずな(アブラナ科)… 別名ぺんぺん草、解毒作用がある
3)ごぎょう(キク科)… 別名ハハコグサ、喉の痛みや咳を和らげる
4)はこべら(ナデシコ科)… ビタミンが豊富で、虫歯予防や痛み止め効果
5)ほとけのざ(キク科)… 食物繊維が豊富で、皮膚炎の改善に役立つ
6)すずな(アブラナ科)… カブのことで、消化促進・解熱作用がある
7)すずしろ(アブラナ科)… 大根のことで、消化促進・風邪予防に効果
今年も皆様が元気に暮らせますように…